8.1 構造 vs 個人

問題は「個人」ではなく「構造」

重要なのは、これらの問題の多くが「日本人エンジニアの能力が低い」ということではなく、「組織・構造・文化」に起因しているという点である。個人としては優秀なエンジニアが多くても、非効率な構造の中では能力を発揮できない。実際、日本人エンジニアが海外企業やスタートアップで活躍する例は多い。環境が変われば成果も変わる。問題は、多重下請け構造、過度な文書主義、意思決定の遅さといった「仕組み」が、個人の努力だけでは突破できない壁を作っていることにある。構造を変えずに「もっと頑張れ」と個人に要求しても、根本的な解決にはならない。

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本記事は2025年1月時点の情報に基づいています。統計データや調査結果は時期により変動します。