3.2 構造が生む問題

多重下請け構造の問題点

多重下請け構造は、各層でマージン(中間手数料)が発生するため、最終的なコストが膨らむ一方で、実際に作業を行う末端のエンジニアの報酬は低くなる。例えば、発注企業が月150万円で契約しても、4次請けのエンジニアが受け取るのは月40〜50万円程度ということも珍しくない。また、要件が複数の会社を経由して伝わるため、「伝言ゲーム」のように情報が歪み、最終成果物が発注企業の期待と異なるという問題も頻発する。

問題内容
コスト増大各層でマージンが発生し、末端の報酬は低下
品質低下伝言ゲームで要件が歪む、責任の所在が曖昧
スピード低下承認・調整に時間がかかる
技術力の空洞化ユーザー企業は技術を外注し、社内に知見が残らない
イノベーション阻害契約外の提案・改善が行いにくい
参考・免責事項
本記事は2025年1月時点の情報に基づいています。統計データや調査結果は時期により変動します。