6.3 残業文化との関係

非効率と長時間労働の悪循環

興味深いことに、非効率なプロセスと長時間労働は相互に強化し合っている。

悪循環のメカニズム 非効率な作業に時間を費やす → 残業が発生 → 「残業している=頑張っている」と評価される → 効率化のインセンティブが働かない → 非効率が維持される

この悪循環を断ち切るには、「労働時間」ではなく「成果」で評価する文化への転換が必要である。しかし、成果の定量化が難しいIT業界では、目に見える「労働時間」が評価軸として使われ続けている。また、定時退社する社員が「やる気がない」と見なされる空気も根強く、効率的に仕事を終えても帰りにくいという心理的障壁がある。

参考・免責事項
本記事は2025年1月時点の情報に基づいています。統計データや調査結果は時期により変動します。