4.1 Excel設計書文化

なぜExcelで設計書を書くのか

日本の開発現場では、設計書をExcelで作成し、複雑なセル結合や図形を駆使してフローチャートを描く慣習がある。PlantUMLやMermaidといったコードベースの図表ツール、ConfluenceやNotionといった共同編集ツールがあるにもかかわらず、である。

理由説明
歴史的経緯専用ツールがなかった時代からの慣習
印刷・ハンコ文化紙で承認・保管していた名残
顧客要求「Excelで納品してください」という指定
ツール制限会社がExcel以外のツールを許可しない
学習コスト回避新しいツールを覚えたくない

Excel設計書の問題点

観点Excelフローチャートコードベース(PlantUML等)
変更時図形を手動で移動、線を引き直しテキスト修正のみ
差分管理不可能(バイナリファイル)Gitで差分表示可能
複数人編集競合・破損のリスクマージ可能
再利用コピペ、崩れるテンプレート化容易
作成時間長い(書式調整に時間)短い
本質的な問題 「設計書を作ること」が目的化している。本来は「情報を正確に伝える」ことが目的であるはずが、「きれいに整形する」ことに多大な時間が費やされている。
参考・免責事項
本記事は2025年1月時点の情報に基づいています。統計データや調査結果は時期により変動します。