2.1 2025年の崖とは

経産省DXレポートの警告

経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」で警告された問題である。多くの日本企業が抱える老朽化・複雑化・ブラックボックス化したITシステム(レガシーシステム)が、2025年以降に深刻な問題を引き起こすと予測されている。この「崖」という表現は、問題を放置した場合に待ち受ける急激な業績悪化や競争力喪失を意味している。レポートでは、約8割の企業がレガシーシステムを抱えており、そのうち約7割が「自社システムがDXの足かせになっている」と認識していると報告された。問題の本質は単なるシステムの古さではなく、過去の改修を繰り返した結果として誰も全体像を把握できなくなっていることにある。

問題内容
経済損失年間最大12兆円の損失(2025年以降)
システム老朽化21年以上稼働システムが6割超に
技術者不足COBOL等の旧技術を扱える人材の高齢化・退職
サポート終了SAP ERP等の主要製品のサポート終了
参考・免責事項
本記事は2025年1月時点の情報に基づいています。統計データや調査結果は時期により変動します。