4.2 スペックの読み方

Understanding Capture Card Specifications

解像度

解像度は映像の精細さを表す。数値が大きいほど高画質になる。

名称 解像度 画素数 用途
HD / 720p 1280×720 約92万 軽量配信
FHD / 1080p 1920×1080 約207万 標準的な配信・録画
WQHD / 1440p 2560×1440 約369万 高画質配信
4K / 2160p 3840×2160 約829万 最高画質録画
配信には1080pで十分 YouTube、Twitchなどの配信プラットフォームでは、1080p/60fpsが標準的。4K配信は回線速度・PC性能の要求が高く、視聴者側も4Kで見ている人は少ない。

フレームレート(fps)

フレームレートは1秒間に表示するコマ数。数値が高いほど滑らかな映像になる。

フレームレート 特徴 用途
30fps 一般的な動画 実写映像、トーク配信
60fps 滑らかな動き ゲーム配信・録画(標準)
120fps 非常に滑らか 高フレームレートゲーム録画
解像度×フレームレートの組み合わせに注意 「4K対応」と書いてあっても、「4K/30fps」なのか「4K/60fps」なのかで大きく異なる。必ず組み合わせを確認すること。

よくある表記の例

  • 1080p60 = フルHD(1920×1080)の60fps
  • 4K30 = 4K(3840×2160)の30fps
  • 1440p120 = WQHD(2560×1440)の120fps

パススルースペック

キャプチャ性能とパススルー性能は別々に確認する必要がある。

項目 キャプチャ パススルー
意味 PCに取り込める性能 モニターに出力できる性能
例(製品A) 1080p60 4K60
例(製品B) 4K30 4K60 HDR
パススルーはキャプチャより高性能なことが多い キャプチャはデータ転送の制約があるため、パススルーの方が高解像度・高フレームレートに対応していることが一般的。

VRR(可変リフレッシュレート)パススルー

PS5やXbox Series X/SのVRR機能を使用する場合、キャプチャーボードがVRRパススルーに対応している必要がある。対応していない製品では、VRRが無効になる。

接続規格

入力側(HDMI)

HDMI規格 最大帯域 対応解像度
HDMI 1.4 10.2Gbps 4K/30fps、1080p/120fps
HDMI 2.0 18Gbps 4K/60fps、1080p/240fps
HDMI 2.1 48Gbps 4K/120fps、8K/60fps

出力側(PC接続)

接続方式 速度 特徴
USB 2.0 480Mbps 720p程度まで
USB 3.0 5Gbps 1080p60に十分
USB 3.1/3.2 10-20Gbps 4K60に対応
Thunderbolt 3/4 40Gbps 最高性能
PCIe x1/x4 高速 内蔵型、最も安定

遅延(レイテンシー)

映像がキャプチャされてからPCに表示されるまでの遅延。配信ソフト(OBS等)のプレビュー画面で発生する。

遅延 体感
〜50ms ほぼ気にならない
50〜100ms やや遅れを感じる
100ms〜 明確に遅延を感じる
パススルーを使えば遅延は問題にならない ゲームプレイはパススルー出力のモニターで行い、OBSのプレビューは確認用としてのみ使用すれば、遅延は配信・録画には影響しない。

対応ソフトウェア

主要なキャプチャーボードは以下のソフトウェアに対応している。

  • OBS Studio - 無料、最も普及している配信・録画ソフト
  • Streamlabs - OBSベース、配信向け機能追加
  • XSplit - 有料、プロ向け機能
  • メーカー専用ソフト - Elgato 4K Capture Utility等

基本的にOBS Studioに対応していれば、他のソフトでも使用できる。

このページのまとめ
キャプチャーボード選びでは、キャプチャ性能とパススルー性能を別々に確認する。配信目的なら1080p60で十分。接続規格(USB 3.0以上)と対応ソフトウェアも確認すること。