4.1 キャプチャーボードとは

What is a Capture Card?

キャプチャーボードの役割

キャプチャーボードとは、ゲーム機やカメラなどの映像・音声をPCに取り込むための機器である。主に以下の用途で使用される。

  • ゲーム実況・配信 - PS5、Switch、Xboxなどの映像をPCに取り込んで配信
  • ゲーム録画 - プレイ動画を高画質で保存
  • ビデオ会議 - 一眼カメラをWebカメラとして使用
  • レトロゲーム録画 - 古いゲーム機の映像をデジタル化
PCゲームには不要 PCゲームの配信・録画には、OBSなどのソフトウェアだけで対応できる。キャプチャーボードが必要なのは、PC以外の機器の映像を取り込む場合である。

仕組み

キャプチャーボードは、HDMI等の映像信号を受け取り、PCが処理できる形式に変換する。

基本的な接続構成

ゲーム機 ─HDMI→ キャプチャーボード ─USB→ PC
                      │
                      └─HDMI→ モニター(パススルー)
            

エンコード方式

映像データの処理方式には2種類ある。

方式 処理場所 メリット デメリット
ハードウェアエンコード キャプチャーボード内 PCへの負荷が低い 遅延が大きい、価格が高い
ソフトウェアエンコード PC側(CPU/GPU) 遅延が小さい、価格が安い PCへの負荷が高い
どちらを選ぶべきか 現在主流のPCであれば、ソフトウェアエンコードで問題ない。ハードウェアエンコードは、低スペックPCや複数配信を同時に行う場合に検討する。

パススルー機能

パススルーとは、キャプチャーボードに入力された映像を、遅延なくモニターに出力する機能である。

なぜパススルーが必要か

キャプチャーボードを経由してPCに表示される映像には、必ず遅延が発生する(数十ミリ秒〜数百ミリ秒)。アクションゲームやFPSでは、この遅延が致命的になる。

パススルー機能を使えば、プレイ用モニターには遅延なしの映像を表示しながら、配信・録画用にはキャプチャした映像を使用できる。

パススルーの解像度・リフレッシュレートに注意 「4K/60fpsパススルー対応」と書いてあっても、4K/120fpsをパススルーできるとは限らない。購入前にスペックを確認すること。

種類

外付け型(USB接続)

  • 設置・取り外しが容易
  • ノートPCでも使用可能
  • USB 3.0以上が必要(高解像度の場合)

内蔵型(PCIe接続)

  • より安定した転送が可能
  • デスクトップPC専用
  • 取り付けにPCケースを開ける必要あり
タイプ おすすめの人
外付け型 初心者、ノートPC使用者、複数PCで使い回したい人
内蔵型 デスクトップPC使用者、より安定性を求める人

HDCP(著作権保護)について

HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)は、映像コンテンツの著作権を保護するための暗号化技術である。

HDCPが有効だと録画できない Blu-rayプレーヤー、一部のストリーミングサービス、著作権保護されたコンテンツは、HDCPにより録画・配信ができない。これは違法コピー防止のための仕様である。

ゲーム機の場合、設定でHDCPを無効にできることが多い。

  • PS5 - 設定 → システム → HDMI → HDCPを無効にする
  • PS4 - 設定 → システム → HDCPを有効にする のチェックを外す
  • Switch - HDCPなし(そのまま録画可能)
このページのまとめ
キャプチャーボードはゲーム機等の映像をPCに取り込む機器。パススルー機能により遅延なしでプレイしながら配信・録画が可能。外付け型と内蔵型があり、用途に応じて選択する。