3.1 入力デバイスの基礎

Input Device Basics

入力デバイスの重要性

マウスとキーボードは、PCとの最も直接的なインターフェースである。1日に数千〜数万回の操作を行うため、品質の差が作業効率と身体への負担に大きく影響する。

投資の優先度 キーボードは文字入力が多い人ほど重要。マウスはクリエイティブ作業やゲームで重要度が上がる。自分の作業スタイルに合わせて優先度を決めること。

マウスの種類

接続方式

方式 メリット デメリット
有線(USB) 遅延なし、充電不要、軽量 ケーブルが邪魔
無線(2.4GHz) ケーブルフリー、低遅延 充電/電池交換が必要、レシーバー必要
Bluetooth レシーバー不要、省電力 遅延がある、接続不安定な場合あり
ゲームには2.4GHz無線または有線 Bluetoothは遅延があるためゲームには不向き。一般作業なら問題ない。

センサー方式

方式 特徴 現状
光学式 LED光源、一般的 主流
レーザー式 高精度、ガラス面対応 減少傾向

現在は光学式センサーが高性能化しており、レーザー式との差はほとんどない。

形状

形状 特徴 向いている人
左右対称 つまみ持ち・つかみ持ち向き 小〜中程度の手、ゲーマー
エルゴノミクス(右手用) かぶせ持ち向き、疲れにくい 長時間作業、大きめの手
トラックボール 本体を動かさない 省スペース、手首への負担軽減
垂直型(バーティカル) 手首を立てた状態で操作 腱鞘炎予防

キーボードの種類

スイッチ方式

方式 特徴 価格帯
メンブレン ゴム製、静か、安価 1,000〜5,000円
パンタグラフ 薄型、ノートPC同様 2,000〜10,000円
メカニカル 独立スイッチ、打鍵感良好 5,000〜30,000円
静電容量無接点 最高の耐久性と打鍵感 20,000〜35,000円
メカニカルが人気の理由 メカニカルキーボードはキーごとに独立したスイッチを持ち、打鍵感をカスタマイズできる。軸(スイッチ)の種類によって特性が異なり、好みに合わせて選べる。

サイズ(レイアウト)

サイズ キー数目安 省略されるキー
フルサイズ(100%) 104〜109 なし
テンキーレス(TKL/80%) 87〜91 テンキー
75% 82〜84 テンキー、一部ナビキー
65% 66〜68 テンキー、ファンクションキー
60% 61〜64 テンキー、F行、矢印キー
テンキーレスが人気 テンキーを使わない人には、省スペースで右手のマウス操作が楽になるテンキーレスが人気。数字入力が多い人はフルサイズを選ぶ。

配列

配列 特徴
日本語配列(JIS) 「全角/半角」「変換」キーあり、エンターキーが大きい
英語配列(US) キー数が少ない、エンターキーが横長

プログラマーには記号入力がしやすいUS配列が人気だが、日本語入力には JIS配列が便利な面もある。好みで選んでよい。

人間工学的な配慮

マウス

  • 手のサイズに合った大きさ - 小さすぎても大きすぎても疲れる
  • 適切な重量 - 軽すぎると安定しない、重すぎると疲れる
  • 持ち方に合った形状 - かぶせ/つかみ/つまみ持ちで最適形状が異なる

キーボード

  • パームレスト - 手首の負担軽減
  • 角度調整(チルト) - 好みの角度に設定
  • キーストローク - 深すぎると疲れやすい
手首を浮かせない キーボード使用時は手首を浮かせたまま打つと疲労が蓄積する。パームレストを使用するか、手首を机に置いて打てる高さに調整すること。

有線 vs 無線

観点 有線 無線(2.4GHz)
遅延 ◎ なし ○ ほぼなし
安定性 ◎ 常に安定 ○ 環境による
取り回し △ ケーブルあり ◎ 自由
重量 ◎ 軽い ○ バッテリー分重い
充電 ◎ 不要 △ 必要
現在の無線技術 最新の2.4GHz無線マウス・キーボードは、有線とほぼ同等の低遅延を実現している。一般的な用途では有線・無線どちらでも問題ない。
このページのまとめ
マウスは接続方式(有線/2.4GHz/Bluetooth)と形状で選ぶ。キーボードはスイッチ方式(メンブレン/メカニカル等)とサイズで選ぶ。人間工学的な配慮(手のサイズ、パームレスト)も重要。