3.3 キーボードの選び方

How to Choose a Keyboard

メカニカルスイッチ(軸)の種類

メカニカルキーボードは「軸」の種類によって打鍵感が大きく異なる。

軸の種類 特徴 打鍵音 向いている用途
赤軸(リニア) クリック感なし、軽い 静か ゲーム、長時間タイピング
茶軸(タクタイル) 軽いクリック感あり やや静か バランス型、初心者
青軸(クリッキー) 明確なクリック感と音 大きい タイピング重視
銀軸(スピード) 浅いアクチュエーション 静か 高速入力、ゲーム
黒軸 リニア、重め 静か しっかりした打鍵感好み
初めてなら赤軸か茶軸 赤軸は軽くて疲れにくく、茶軸は適度なフィードバックがある。青軸は音が大きいのでオフィスや夜間の使用には不向き。

スイッチメーカー

Cherry MXが元祖だが、現在は多くのメーカーが互換スイッチを製造している。

  • Cherry MX - 元祖、品質は安定
  • Gateron - 滑らかさに定評、コスパ良好
  • Kailh - 多様なバリエーション
  • 各社オリジナル - Razer、Logicool、SteelSeriesなど

サイズの選び方

サイズ 特徴 向いている人
フルサイズ(100%) 全キー搭載、横幅約45cm 数字入力が多い、慣れた配置を好む
テンキーレス(80%) テンキーなし、横幅約36cm 省スペース、マウス操作が多い
75% コンパクト、F行あり 省スペース、F行は必要
65% F行なし、矢印キーあり さらなる省スペース
60% 最小限、Fnキー併用 ミニマリスト、慣れが必要
テンキーレスが人気の理由 テンキーを省くと、マウスをキーボードに近づけて配置でき、腕の移動が減る。ゲーマーやプログラマーに人気。数字入力が多い人は別途テンキーを購入する選択肢もある。

配列の選び方

日本語配列(JIS)

  • 「全角/半角」「変換」「無変換」キーがある
  • エンターキーが大きい(逆L字型)
  • 日本語入力に便利
  • 日本で最も普及

英語配列(US)

  • キー数が少なくシンプル
  • エンターキーが横長
  • 記号キーの配置が合理的
  • プログラマーに人気
どちらを選ぶべきか 日本語入力がメインなら JIS配列が無難。プログラミングで記号を多用するならUS配列が効率的。ただし、会社PCがJIS配列の場合は統一した方が混乱しない。

用途別の選び方

一般事務・文書作成

  • スイッチ: メンブレンまたは茶軸
  • サイズ: フルサイズ(数字入力あり)またはテンキーレス
  • 価格帯: 3,000〜10,000円

プログラミング

  • スイッチ: メカニカル(赤軸/茶軸)または静電容量無接点
  • サイズ: テンキーレスまたは75%
  • 配列: US配列が人気
  • 価格帯: 10,000〜35,000円

ライティング

  • スイッチ: 静電容量無接点または茶軸
  • サイズ: フルサイズまたはテンキーレス
  • 重視点: 打鍵感、疲れにくさ
  • 価格帯: 15,000〜35,000円

ゲーミング

  • スイッチ: 赤軸、銀軸(リニア系)
  • サイズ: テンキーレスまたは65%
  • 機能: Nキーロールオーバー、アンチゴースト
  • 価格帯: 8,000〜25,000円

その他の機能

機能 説明 重要度
Nキーロールオーバー 複数キー同時押し対応 ゲームに重要
アンチゴースト 誤入力防止 ゲームに重要
マクロ機能 キー操作の記録・再生 作業効率化
バックライト キーの照明 暗所での視認性
ホットスワップ スイッチ交換可能 カスタマイズ派

主要メーカーの特徴

メーカー 特徴 価格帯
東プレ(REALFORCE) 静電容量無接点、最高品質 20,000〜35,000円
PFU(HHKB) 静電容量無接点、コンパクト 25,000〜35,000円
Logicool 幅広いラインナップ 5,000〜25,000円
Razer ゲーミング特化 8,000〜30,000円
Keychron コスパ良好、Mac対応 8,000〜20,000円
Filco 堅実な品質 10,000〜20,000円

価格帯別ガイド

価格帯 期待できる品質
〜3,000円 メンブレン、基本機能のみ
3,000〜8,000円 メンブレン高品質、エントリーメカニカル
8,000〜15,000円 ミドルクラスメカニカル
15,000〜25,000円 高品質メカニカル、エントリー静電容量無接点
25,000円以上 高品質静電容量無接点、プレミアムメカニカル

購入前チェックリスト

  • □ スイッチ方式(メンブレン/メカニカル/静電容量無接点)
  • □ 軸の種類(メカニカルの場合)
  • □ サイズ(フルサイズ/TKL/75%/65%/60%)
  • □ 配列(JIS/US)
  • □ 接続方式(有線/無線)
  • □ 可能であれば実機を試打する
実際に触ってみることが大切 キーボードは個人の好みが大きい。家電量販店などで実際に打鍵感を確認することを強く推奨する。
このページのまとめ
メカニカルキーボードは軸の種類で打鍵感が変わる。初心者には赤軸か茶軸がおすすめ。サイズはテンキーレスが人気。配列は用途と職場環境を考慮して選ぶ。可能なら実機を試してから購入すること。