Claude Code on the Web完全ガイド|スマホでもコーディング可能な新機能を徹底調査
Claude Code on the Web完全ガイド|スマホでもコーディング可能な新機能を徹底調査
更新日:2025年11月12日
Claude Code on the Webとは|基本機能と使用方法
サービス概要とアクセス方法
Claude Code on the Webは、2025年10月20日にAnthropicが正式発表したブラウザベースのAIコーディングアシスタントです。従来のCLIツールとしてのClaude Codeをブラウザから利用できるようにしたもので、現在リサーチプレビュー段階にあります。
https://claude.ai/code または https://claude.com/code から直接アクセス可能。利用にはClaude ProまたはMaxプランのサブスクリプションが必須です。
スマートフォンでの利用が可能
最大の特徴は、iOSアプリを通じてスマートフォンからもアクセスできる点です。通勤中やラップトップから離れた場所でタスクを開始し、帰宅後にデスクトップのCLI版で作業を継続するといった柔軟な開発スタイルが実現します。
スマホでの実用的な使い方
- 移動中のタスク開始:通勤時間を活用してバグ修正や機能追加の指示を出す
- 進捗モニタリング:外出先からクラウドで実行中のタスクの状態を確認
- クイック修正:緊急のバグ修正をスマートフォンから直接指示
- コードレビュー:プルリクエストの確認と承認を外出先で実施
Teleport機能によるシームレスな連携
Web版とCLI版の間で作業を相互に移行できる「Teleport機能」が実装されています。Web インターフェースの「Open in CLI」ボタンをクリックすると、セッションIDがコピーされます。これをターミナルでclaude --teleport session_~コマンドとして実行すると、完全なチャット履歴、編集済みファイル、Gitブランチの状態を保持したままローカル環境に移行できます。
基本的な操作フロー
claude.ai/codeにアクセスし、GitHubリポジトリを選択後、自然言語でコーディングタスクを記述するだけです。Claudeが自動的に分析、実装、プルリクエスト作成までを実行します。
| 操作 | 説明 | 主な用途 |
|---|---|---|
| リポジトリ選択 | GitHubから作業対象を選択 | 初期設定 |
| プロンプト入力 | 日本語を含む自然言語で指示 | タスク指示 |
| 並列実行 | 複数タスクを同時処理 | 効率化 |
| PR自動作成 | ブランチ作成からマージまで | GitHub連携 |
効果的なプロンプトの書き方
明確で具体的なプロンプトが最良の結果を生み出します。悪い例として「ダッシュボードを改善して」のような曖昧な指示ではなく、「ダッシュボードにリアルタイム在庫追跡機能を追加し、30秒ごとに自動更新するようにしてください」のように具体的に記述することが重要です。
環境設定の完全ガイド|GitHubとの連携からサンドボックスまで
初期設定の3ステップ
Claude Code on the Webを使用するには、段階的な初期設定が必要です。
「Connect GitHub」ボタンからClaude GitHub Appを認証。Contents、Issues、Pull requestsへの読み取り・書き込み権限を付与します。組織のリポジトリの場合は管理者承認が必要です。
サンドボックス環境のネットワークアクセスレベルを選択。「No network access(完全ロックダウン)」「Limited network access(許可リストのみ、デフォルト)」「Trusted network access(検証済みソース)」「Custom environment(カスタム許可リスト)」から選択可能。
リポジトリルートにCLAUDE.mdを配置することで、プロジェクトコンテキストをClaudeに提供。プロジェクト概要、開発コマンド、スタイルガイドライン、ファイル構造などを記述します。
サンドボックス環境の仕様
全てのタスクは、Anthropic管理のクラウドインフラ上のgVisorベースの高セキュリティサンドボックス環境で実行されます。各セッションは独立した仮想マシン内で動作し、厳格な分離が保証されています。
Python 3.x、Node.js LTS、Java OpenJDK、Go、Rust、C++コンパイラなどが標準装備。一般的なビルドツール、テストフレームワーク、リンターも含まれています。
MCPサーバーの設定
Model Context Protocol(MCP)サーバーの統合により、Claude Codeの機能を拡張できます。プロジェクトルートまたはユーザーディレクトリに.mcp.jsonを配置することで、ファイルシステムアクセス、GitHub統合、データベース接続、API統合などが可能になります。
ブランチ操作とPR作成
Claudeは自動的に新しいフィーチャーブランチを作成し、明確なコミットメッセージ付きで変更をコミット、GitHubにプッシュ、詳細な説明を含むPRを作成します。GitHub Actionsとの統合により、PR内で@claudeメンションを使用してClaudeをトリガーすることも可能です。
| 設定項目 | 推奨設定 | 理由 |
|---|---|---|
| リポジトリアクセス | 必要最小限を選択 | セキュリティ向上 |
| ネットワークアクセス | Limited(デフォルト) | バランスの良い制御 |
| CLAUDE.md | 詳細に記述 | コンテキスト理解向上 |
| Gitクレデンシャル | スコープ制限 | 認証情報保護 |
料金体系の徹底解説|Maxプランは追加料金不要
最重要結論:Maxプランは追加料金なし
調査の結果、Maxプランユーザーは追加料金なしでClaude Code on the Webを利用できることが確認されました。含まれる使用量制限に達した場合でも、オプションのAPIクレジットを拒否してリセットを待つことで、追加課金を完全に避けることが可能です。
制限に達した際に表示されるAPIクレジットの使用は完全にオプションです。拒否しても問題なく、5時間のセッションリセットまたは週間上限のリセットを待つことで、追加料金なしで継続利用できます。
各プランの詳細比較
| プラン | 月額料金 | Claude Code | 5時間あたりの容量 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | ❌ 利用不可 | 約20メッセージ/日 |
| Pro | 20ドル | ✅ 含む | 約45メッセージ |
| Max 5X | 100ドル | ✅ 含む | 約225メッセージ |
| Max 20X | 200ドル | ✅ 含む | 約900メッセージ |
週間レート制限
2025年8月28日から、5時間のセッション制限に加えて週間上限が導入されました。これにより長期的な使用量が管理されています。
| プラン | Sonnet 4週間容量 | Opus 4週間容量 |
|---|---|---|
| Pro | 40〜80時間 | アクセスなし |
| Max 5X | 140〜280時間 | 15〜35時間 |
| Max 20X | 240〜480時間 | 24〜40時間 |
API課金を避ける方法
追加料金を発生させない5つの方法
- APIクレジットプロンプトを拒否:表示された際に明示的に拒否する
- サブスクリプション認証のみ使用:claude logoutを実行し、Pro/Max認証情報のみで再ログイン
- API KEY環境変数を削除:ANTHROPIC_API_KEYが設定されているとAPI課金が優先される
- 使用量の定期監視:/statusコマンドで残り容量を確認
- 並列実行を最小化:複数インスタンスは制限到達を加速させる
プラン選択のガイドライン
個人開発者で軽度の使用であればProプラン(月額20ドル)で十分です。中規模のコードベースや毎日のコーディング作業にはMax 5X(月額100ドル)が適しています。プロフェッショナル開発者やヘビーユーザーにはMax 20X(月額200ドル)が最もコストパフォーマンスが高く、API料金では同等の使用量で月500〜2,000ドル以上のコストがかかる可能性があります。
直接API利用との比較
サブスクリプションプランと直接API利用では、コスト構造が大きく異なります。APIは従量課金制で、Sonnet 4は入力100万トークンあたり3ドル、出力15ドル、Opus 4は入力15ドル、出力75ドルです。月間の使用量が予測可能であれば、サブスクリプションプランの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高くなります。
APIで月20ドル以上を使用する場合、Proサブスクリプション(20ドル)の方が価値が高くなります。ヘビーユーザーの場合、Max 20X(200ドル)はAPI料金で月500〜2,000ドル以上に相当する使用量をカバーします。
本記事は2025年11月12日時点の情報に基づいて作成されています。Claude Code on the Webはリサーチプレビュー段階にあり、機能や料金体系は予告なく変更される可能性があります。技術の進展は予測困難であり、本記事の予測が外れる可能性も十分にあります。実際の利用にあたっては、Anthropic公式ドキュメント(docs.claude.com)で最新情報を必ずご確認ください。重要な決定については、複数の情報源を参考にし、自己責任で行ってください。
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