1.1 サーバー進化史

Evolution of Server Computing

メインフレームからクラウドへ。サーバー技術は集中→分散→再集中という螺旋的発展を遂げてきた。各時代の技術的特徴と、クラウド誕生の背景を概観する。

サーバー技術の発展

サーバー技術の発展史

図1: サーバー技術の発展史

サーバー技術は、メインフレームの集中処理から始まり、クライアント/サーバーによる分散化、仮想化による再統合、そしてクラウドによるサービス化へと発展してきた。この流れは単純な直線的進化ではなく、各時代の課題を解決する形で螺旋的に発展している [1]。

各時代の特徴

時代 特徴 課題
メインフレーム 集中処理、高信頼性 高コスト、柔軟性の欠如
クライアント/サーバー 分散処理、ユーザー自律 管理の複雑化、セキュリティ
仮想化 リソース効率化、柔軟性 初期投資、運用負担
クラウド オンデマンド、従量課金 ベンダーロックイン、ガバナンス

クラウド誕生の背景

クラウド誕生の要因

図2: クラウド誕生の背景要因

クラウドの誕生は、仮想化技術の成熟、高速ネットワークの普及、そしてビジネス環境の変化が重なった結果である。特にAmazonが自社EC事業のインフラを外部に開放したことが、現代クラウドの直接的な起源となった [2]。

出典
[1] Armbrust, M. et al. (2010). A View of Cloud Computing. Communications of the ACM, 53(4), 50-58.
[2] Barr, J. (2006). Amazon EC2 Beta. AWS News Blog.
発展学習
→ NIST定義: NIST SP 800-145 - The NIST Definition of Cloud Computing
→ 仮想化の歴史: VMware Virtualization History