【完全版】材料力学のすべて|基礎から応用、歴史まで網羅する究極の用語集&ガイド

【完全版】材料力学のすべて|基礎から応用、歴史まで網羅する究極の用語集&ガイド

更新日:2025年11月21日

モノづくりの世界において、「壊れないもの」を作ることは永遠のテーマです。そのための理論的支柱となるのが材料力学(Strength of Materials)です。

本記事は、単なる用語集の枠を超え、材料力学の歴史的背景から、基礎理論、応用計算、そして最新の解析手法までを網羅した「完全ガイド」です。設計者、エンジニア、学生、そして工学に興味を持つすべての人に向けて、10万文字には及びませんが、それに匹敵する密度と熱量で執筆しました。

教科書には載っていないエピソードや、実務で役立つ直感的な理解、そして詳細な数式展開まで。このページをブックマークすれば、材料力学の概観をいつでも振り返ることができるでしょう。

第1章:材料力学の歴史と巨人たち

私たちが普段使っている公式や理論は、数世紀にわたる天才たちの知恵の結晶です。彼らの物語を知ることで、無機質な数式に血が通い始めます。

ロバート・フック (Robert Hooke, 1635-1703)

「バネの伸びは力に比例する」。1660年、この単純かつ深遠な法則を発見したのがロバート・フックです。彼はニュートンのライバルとしても知られ、非常に多才な実験科学者でした。

興味深いことに、彼は自身の法則をすぐには公開せず、"ceiiinosssttuv" というアナグラム(文字の並べ替え)として発表しました。これはラテン語の "Ut tensio, sic vis"(伸びるように、力もまた)を並べ替えたもので、自分の発見の優先権を確保しつつ、詳細を隠すための当時の慣習でした。

トマス・ヤング (Thomas Young, 1773-1829)

「ヤング率」に名を残す彼は、医師であり、物理学者であり、考古学者でもありました。光の波動説(ヤングの干渉実験)を確立し、ロゼッタ・ストーンの解読にも貢献した「最後の万能人」です。

1807年、彼は材料の「硬さ」を表す定数としてヤング率を導入しました。実は、彼が最初に定義した概念は現在の定義とは少し異なっていましたが、その本質的なアイデアは現代の材料力学の根幹を成しています。

レオンハルト・オイラー (Leonhard Euler, 1707-1783)

数学界の巨人オイラーは、材料力学においても「座屈(Buckling)」の研究で不滅の業績を残しました。「オイラーの座屈荷重公式」は、細長い柱がどのくらいの力で折れ曲がるかを予測するもので、今日の建築構造計算でもそのまま使われています。

ステパーン・ティモシェンコ (Stephen P. Timoshenko, 1878-1972)

「現代工業力学の父」と呼ばれるウクライナ出身の工学者です。彼は20世紀初頭、アメリカに渡り、理論と実務の橋渡しをしました。彼の書いた教科書は世界中の工学部のバイブルとなり、より精密な「ティモシェンコ梁理論」は、太い梁や振動問題の解析に不可欠なものとなっています。

第2章:応力とひずみの基礎理論

材料力学の言語である「応力」と「ひずみ」。これらを深く理解することが、すべての出発点です。

1. 応力 (Stress) の定義

応力とは、物体内部の仮想的な断面に作用する「単位面積あたりの内力」です。記号は通常 $\sigma$ (シグマ) や $\tau$ (タウ) が使われます。

$$ \sigma = \lim_{\Delta A \to 0} \frac{\Delta F}{\Delta A} $$

ここで重要なのは、応力が「点」で定義される量でありながら、方向性を持つ「テンソル」量であるということです。

  • 垂直応力 ($\sigma$): 面に対して垂直に引っ張る(正)、または圧縮する(負)成分。
  • せん断応力 ($\tau$): 面に沿って滑らせるように働く成分。

2. ひずみ (Strain) の定義

ひずみは、変形の度合いを表す無次元量です。

$$ \epsilon = \frac{\Delta L}{L_0} $$

工学的には元の長さを基準にする「公称ひずみ(Engineering Strain)」がよく使われますが、大変形を扱う場合は、刻一刻と変化する長さを基準にする「真ひずみ(True Strain)」が必要になります。

3. フックの法則の一般化

1次元のバネであれば $F=kx$ ですが、3次元の弾性体では、応力とひずみの関係はより複雑になります。等方性材料の場合、以下の一般化されたフックの法則が成り立ちます。

$$ \epsilon_x = \frac{1}{E} [\sigma_x - \nu(\sigma_y + \sigma_z)] $$ $$ \epsilon_y = \frac{1}{E} [\sigma_y - \nu(\sigma_z + \sigma_x)] $$ $$ \epsilon_z = \frac{1}{E} [\sigma_z - \nu(\sigma_x + \sigma_y)] $$

ここで、$E$ はヤング率、$\nu$ (ニュー) はポアソン比です。この式は、「ある方向(x)に引っ張ると、その方向には伸びるが、他の方向(y, z)からは縮もうとする影響を受ける」という物理現象を数学的に表現しています。

4. ポアソン比 (Poisson's Ratio)

ポアソン比 $\nu$ は、縦ひずみに対する横ひずみの比の絶対値です。

$$ \nu = - \frac{\epsilon_{transverse}}{\epsilon_{axial}} $$

多くの金属材料では 0.3 付近の値をとります。ゴムのような非圧縮性材料では 0.5 に近づき、これは体積が変化しないことを意味します。コルクなどは 0 に近く、押しても横に広がらない特殊な性質を持ちます。

第3章:材料特性と試験法

理論的な概念である応力($\sigma$)やひずみ($\epsilon$)が、実際の物質(鉄、アルミ、樹脂など)においてどのような挙動を示すのか。それを明らかにし、設計に必要な数値データを取得するのが材料試験の役割です。

1. 引張試験と応力-ひずみ曲線 (S-S Curve)

材料の特性を知る最も基本的な試験です。試験片を破断するまで引っ張り、その時の応力とひずみをプロットします。

典型的な軟鋼の挙動

  1. 弾性域: 原点から比例限度まで。フックの法則が成立。
  2. 降伏点: 上降伏点で急激に応力が下がり、下降伏点でギザギザと変形が進む(降伏棚)。
  3. ひずみ硬化: 塑性変形が進むにつれて、材料内部の転位が絡み合い、再び硬くなる。
  4. 最大応力点(引張強さ): 耐えられる最大の応力。
  5. ネッキング: 局所的に細くくびれ始める。
  6. 破断: ちぎれる。

2. 主要材料の比較

特性 軟鋼 (SS400等) アルミニウム合金 コンクリート
分類 延性材料 延性材料 脆性材料
ヤング率 (GPa) 約 205 約 70 (鋼の1/3) 20〜30程度
降伏挙動 明確な降伏点あり 明確な降伏点なし (0.2%耐力を使用) 引張には期待しない
引張強さ 高い (400MPa〜) 中〜高 (合金による) 非常に低い (圧縮の1/10)
特徴 安価で高強度、溶接性良 軽量、耐食性良 圧縮に強い、形状自由

3. 真応力と真ひずみ

通常の設計では、変形前の断面積で計算する「公称応力」を使いますが、大変形を伴う加工(プレス成形など)のシミュレーションでは、変形中の実際の断面積を用いる「真応力」が必須となります。真応力は、破断直前まで上昇し続けます(公称応力は見かけ上低下するように見える)。

第4章:梁(はり)の曲げとたわみ

建築物や機械構造の基本要素である「梁」。その曲げ挙動を理解することは、設計者の必須スキルです。

1. SFDとBMD

梁のどの位置にどれだけの力がかかっているかを可視化するのが、せん断力図 (SFD) と曲げモーメント図 (BMD) です。

  • SFD (Shear Force Diagram): 梁を切断しようとする力の分布。
  • BMD (Bending Moment Diagram): 梁を曲げようとするモーメントの分布。

重要な関係式として、荷重強度 $q$、せん断力 $Q$、曲げモーメント $M$ の間には以下の微分関係があります。

$$ \frac{dQ}{dx} = -q, \quad \frac{dM}{dx} = Q $$

つまり、BMDの傾きはSFDの値になり、SFDの傾きは荷重強度になります。

2. 曲げ応力の公式

梁が曲がるとき、上側は縮み、下側は伸びます(あるいはその逆)。中心には長さが変わらない「中立軸」が存在します。中立軸からの距離を $y$ とすると、曲げ応力 $\sigma$ は以下の式で表されます。

$$ \sigma = \frac{M y}{I} $$

ここで $I$ は断面二次モーメントです。この式は、「応力はモーメント $M$ に比例し、中立軸からの距離 $y$ に比例し、断面の性能 $I$ に反比例する」ことを示しています。つまり、梁の表面($y$が最大)で応力は最大になります。

3. 断面二次モーメント (Second Moment of Area)

「曲げにくさ」を表す幾何学的な値です。材質には依存せず、形だけで決まります。

  • 長方形断面 (幅b, 高さh): $$ I = \frac{bh^3}{12} $$
  • 円形断面 (直径d): $$ I = \frac{\pi d^4}{64} $$

高さ $h$ が3乗で効いてくる点に注目してください。板を平らに置くより、立てて置いた方が圧倒的に強くなる理由はこれです。

4. たわみの微分方程式

梁の変形量(たわみ $v$)を求めるための支配方程式です。

$$ EI \frac{d^2v}{dx^2} = -M(x) $$

この式を境界条件(固定端なら変位と角度が0、支持点なら変位が0など)の下で2回積分することで、たわみの式が得られます。

有名な公式(片持ち梁・先端集中荷重P):

$$ \delta_{max} = \frac{PL^3}{3EI} $$

第5章:軸のねじり

モーターの軸やプロペラシャフトなど、回転力を伝える部材にかかる負荷です。

1. ねじり応力の公式

円形断面の棒をトルク $T$ でねじるとき、表面に発生する最大せん断応力 $\tau_{max}$ は以下の通りです。

$$ \tau_{max} = \frac{Tr}{J} $$

ここで $r$ は半径、$J$ は断面二次極モーメントです。

2. 断面二次極モーメント (Polar Moment of Inertia)

ねじりにくさを表す指標です。

  • 中実円形断面 (直径d): $$ J = \frac{\pi d^4}{32} $$
  • 中空円形断面 (外径d2, 内径d1): $$ J = \frac{\pi (d_2^4 - d_1^4)}{32} $$

中空のパイプが軽量の割にねじりに強いのは、中心付近の材料(ねじりにあまり寄与しない部分)を取り除いているため、効率が良いからです。

第6章:破壊理論と降伏条件

「いつ壊れるか?」を予測するための理論です。単純な引張試験の結果を、複雑な応力状態にどう適用するかという問題です。

1. 脆性材料と延性材料の破壊モード

  • 脆性材料(鋳鉄、ガラス、コンクリート): 最大主応力(引っ張る力)が限界を超えたときに、パキッと割れます。
  • 延性材料(軟鋼、アルミ、銅): せん断応力(ずれる力)によって結晶が滑り、降伏します。

2. 主な降伏条件説

最大主応力説 (Rankine)

最も大きな引張応力が、材料の引張強度に達したら破壊すると考えます。脆性材料に適しています。

最大せん断応力説 (Tresca)

最大せん断応力が限界値に達したら降伏すると考えます。延性材料に対して安全側の評価を与えます。降伏曲面は六角柱になります。

$$ \frac{\sigma_{max} - \sigma_{min}}{2} = \tau_{yield} $$

せん断ひずみエネルギー説 (Von Mises)

現代のCAEで最も標準的に使われる理論です。材料に蓄えられる「形を歪ませるエネルギー」が限界に達した時を降伏とします。実験結果との適合性が非常に高く、延性材料の設計におけるデファクトスタンダードです。

$$ \sigma_{Mises} = \sqrt{\frac{(\sigma_1-\sigma_2)^2 + (\sigma_2-\sigma_3)^2 + (\sigma_3-\sigma_1)^2}{2}} $$

この「ミーゼス応力」というスカラー量一つを見れば、複雑な3次元応力状態にある部品が降伏するかどうかを判定できるため、非常に便利です。

第7章:高度な力学現象(疲労・座屈・熱)

静的な荷重で壊れなくても、現実はもっと過酷です。

1. 疲労 (Fatigue)

「針金をクネクネ曲げていると折れる」現象です。降伏点よりはるかに低い応力であっても、繰り返し力が加わることで微細な亀裂が進展し、最終的に破壊に至ります。

  • S-N曲線: 応力振幅(S)と破断までの回数(N)の関係図。
  • 疲労限度: 鉄鋼材料などに見られる、無限回繰り返しても壊れない応力レベル。

ジェットコースターの車軸やエンジンのコンロッドなど、動く機械の破壊原因の8割は疲労と言われています。

2. クリープ (Creep)

高温環境下(融点の半分程度以上)では、一定の荷重であっても時間が経つにつれて変形が増大します。ガスタービンのブレードや原子力発電所の配管などで重要になる現象です。

3. 座屈 (Buckling)

圧縮を受ける細長い部材が、材料の圧縮強度に達する前に横に逃げてしまう現象。オイラーの座屈荷重 $P_{cr}$ は以下の通り。

$$ P_{cr} = \frac{\pi^2 EI}{L_k^2} $$

長さ $L$ の2乗に反比例するため、柱が2倍長くなると、耐えられる力は1/4になってしまいます。

4. 応力集中 (Stress Concentration)

穴や切り欠き(ノッチ)があると、その周辺の流線が乱れ、局所的に非常に高い応力が発生します。これを応力集中係数 $K_t$ で表します。丸穴のある無限板を引っ張ると、穴の縁には平均応力の3倍の応力が発生することは有名です。

第8章:計算力学(FEM)への招待

手計算で解けるのは単純な形状だけです。自動車のボディやスマートフォンの筐体など、複雑な形状の解析にはコンピュータの力が不可欠です。

有限要素法 (Finite Element Method) とは

連続体である物体を、有限個の小さな「要素(Element)」と「節点(Node)」に分割(メッシュ化)し、それぞれの要素の挙動を連立方程式として解く手法です。

解析のプロセス

  1. プリプロセス: 3D CADモデルの読み込み、メッシュ作成、材料定義、境界条件(固定・荷重)の設定。
  2. ソルバー実行: 剛性マトリクス $[K]$ を作成し、方程式 $\{F\} = [K]\{u\}$ を解いて変位 $\{u\}$ を求める。
  3. ポストプロセス: 得られた変位からひずみ、応力を計算し、カラーコンター図として可視化する。

現代の設計者にとって、FEMは「魔法の箱」ではなく、理論に基づいた「道具」として使いこなす必要があります。メッシュの細かさや境界条件の妥当性を判断するには、これまで解説してきた材料力学の基礎知識が不可欠なのです。

第9章:実践!強度計算シミュレーション

最後に、具体的な数字を使って計算してみましょう。

問題:バルコニーの手すりの強度

設定:

  • 長さ $L = 1000 \text{ mm}$ の片持ち梁(手すりの支柱)
  • 先端に $P = 500 \text{ N}$ (約50kg)の横荷重がかかる
  • 材料はSS400(ヤング率 $E = 205 \text{ GPa}$)
  • 断面は $30 \text{ mm} \times 30 \text{ mm}$ の正方形断面

1. 断面二次モーメント $I$ の計算

$$ I = \frac{bh^3}{12} = \frac{30 \times 30^3}{12} = 67,500 \text{ mm}^4 $$

2. 最大曲げモーメント $M_{max}$ の計算

固定端(根元)で最大となります。

$$ M_{max} = P \times L = 500 \text{ N} \times 1000 \text{ mm} = 500,000 \text{ N}\cdot\text{mm} $$

3. 最大曲げ応力 $\sigma_{max}$ の計算

表面($y = h/2 = 15 \text{ mm}$)で最大となります。

$$ \sigma_{max} = \frac{M_{max} \times y}{I} = \frac{500,000 \times 15}{67,500} \approx 111.1 \text{ N/mm}^2 \text{ (MPa)} $$

判定:

SS400の降伏点は約 $245 \text{ MPa}$ です。発生応力 $111 \text{ MPa}$ はこれより小さいため、この荷重で支柱が恒久的に曲がってしまうことはありません。安全率 $S = 245 / 111 \approx 2.2$ となり、まずまず安全な設計と言えます。

4. たわみ量 $\delta$ の計算

$$ \delta = \frac{PL^3}{3EI} = \frac{500 \times 1000^3}{3 \times 205,000 \times 67,500} \approx 12.0 \text{ mm} $$

先端で約1.2cmたわむ計算になります。強度的には問題ありませんが、手すりとして1cm以上ぐらつくのは不安感を与えるかもしれません。その場合、断面を大きくして剛性を上げる検討が必要です。

付録:重要用語クイックインデックス

復習用に、重要用語を一言でまとめました。

異方性 (Anisotropy)
方向によって性質が異なること(木材、CFRPなど)。
応力緩和 (Stress Relaxation)
一定のひずみを保つと、時間と共に応力が減っていく現象。
応力拡大係数 (K値)
き裂先端の応力場の強さを示すパラメータ。
カスティリアノの定理
ひずみエネルギーを荷重で偏微分すると変位が得られる定理。
剛性 (Stiffness)
変形のしにくさ。
公称応力
変形前の断面積で計算した応力。
サン・ブナンの原理
荷重の作用点からある程度離れれば、荷重の分布状態によらず応力分布は一定になるという原理。
残留応力
外力を除いた後も内部に残っている応力(溶接や熱処理で発生)。
主応力 (Principal Stress)
せん断応力がゼロになる面における垂直応力。
真応力
変形中の実際の断面積で計算した応力。
静定・不静定
つり合い式だけで反力が求まるのが静定、変形も考慮しないと求まらないのが不静定。
全塑性モーメント
断面全体が降伏応力に達したときの曲げモーメント。
塑性ヒンジ
全塑性モーメントに達し、回転自由な蝶番のように振る舞う部分。
弾性限度
力を除けば完全に元に戻る限界。
中立軸
曲げ変形において長さが変わらない軸。
熱膨張係数
温度1度あたりの長さの変化率。
破壊靭性値 ($K_{IC}$)
き裂を持つ材料が破壊に耐えうる限界の値。
バウシンガー効果
一度塑性変形させると、逆方向の降伏応力が低下する現象。
平面応力状態
薄板などで、厚さ方向の応力が無視できる状態。
平面ひずみ状態
ダムやトンネルなど、厚さ方向の変形が拘束された状態。
モールの応力円
座標変換による応力状態の変化を図的に表した円。
ヤング率
縦弾性係数。材料の硬さの指標。
有限要素法 (FEM)
数値解析手法の一つ。
降伏比
降伏点と引張強さの比。耐震設計などで重要。
冷間加工
再結晶温度以下での塑性加工。加工硬化により強度が上がる。
おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。材料力学は、一見すると難解な数式の羅列に見えるかもしれません。しかし、その一つ一つが「物が壊れるとはどういうことか」「どうすれば安全を守れるか」という先人たちの問いかけに対する答えなのです。

このガイドが、あなたのエンジニアリングの旅路において、頼れる羅針盤となることを願っています。


主な参考文献・推奨図書
  • Timoshenko, S.P., "History of Strength of Materials"
  • 日本機械学会 編, "機械工学便覧"
  • 各大学の材料力学講義ノートおよびオープンコースウェア