ホンダカブ中古価格完全ガイド2025|50cc生産終了で狙い目モデルが判明

更新日:2025年9月14日

ホンダ スーパーカブの中古市場が2025年5月の50cc生産終了により激変しています。現在の相場は5万円~30万円と幅広く、排気量・年式・状態により大きく異なります。50cc車両の価格上昇が既に始まっており、110cc車両は安定した需要を維持。CT125ハンターカブがリセールランキング1位を獲得するなど、投資価値の高いモデルが明確になっています。本記事では最新の市場データをもとに、賢い購入戦略と狙い目モデルを徹底解説します。

2025年カブ市場の激変|50cc生産終了のインパクト

2025年5月、ホンダは日本国内での50ccスーパーカブ生産終了を発表しました。これは更なる排ガス規制強化への対応が困難となったためで、66年間続いた50ccカブの歴史に終止符が打たれることになります。

重要:50cc生産終了により、既存の50cc中古車両は希少価値が高まり、価格上昇が加速しています。特に状態の良い車両では20-30%の価格上昇が確認されています。

生産終了による市場への影響

ホンダは2024年12月に「スーパーカブ50 ファイナルエディション」を297,000円で発売し、最後の新車として位置付けました。この影響で中古市場では以下の変化が起きています:

  • 50cc中古車の平均価格が前年比15%上昇
  • 低走行車両(5,000km未満)への需要集中
  • コレクター需要の急激な増加
  • 110cc車両への注目度向上
「世界で累計1億台以上生産された伝説的なバイクの50cc版が終了することで、希少性が一気に高まっています。特に初期モデルや特別仕様車は投資対象としても注目されています」(中古バイク業界関係者)
50cc生産終了の影響図

排気量別価格相場|50cc、110cc、特殊モデルの現在価格

ホンダ スーパーカブ50cc車両

生産終了により最も価格変動が激しいカテゴリーです。ヤフオクの落札データによると、平均価格は86,379円となっていますが、状態により大きく幅があります。

状態・走行距離 価格帯 特徴
極上(5,000km未満) 120,000円~180,000円 コレクター需要高、輸出向け人気
良好(5,000~15,000km) 80,000円~120,000円 実用性重視のメイン価格帯
並(15,000km超) 50,000円~80,000円 エントリー層向け、要メンテナンス

ホンダ スーパーカブ110cc車両

今後の主力となるモデルで、新車価格は標準版211,150円、Pro版346,500円です。中古市場では安定した価格推移を見せています。

年式 価格帯 市場動向
2020-2024年式 150,000円~250,000円 需要安定、選択肢豊富
2017-2019年式 120,000円~180,000円 コストパフォーマンス良好
2015-2017年式 80,000円~140,000円 実用性重視のボトム価格

特殊・プレミアムモデル

注目:クロスカブ110ccは標準カブより20-30%のプレミアムを維持し、新車297,000円~374,000円、中古180,000円~280,000円で取引されています。

希少な特殊モデルの価格例:

  • C65(1965-1968年式):450,000円以上(2015年比350%上昇)
  • 郵政仕様カブ:特殊な14インチホイール、赤色塗装でプレミアム価格
  • ハローキティエディション:標準モデルより15-25%高
  • CT125ハンターカブ:リセールランキング1位(96.4点)
価格推移フローチャート

狙い目モデル完全解析|投資価値の高い車種を特定

投資価値ランキング

200万件以上の取引データ分析に基づく、投資価値の高いモデルランキングです:

順位 モデル名 リセール点数 投資理由
1位 CT125ハンターカブ 96.4点 オフロード性能+クラシックデザイン
2位 スーパーカブ50 ファイナルエディション - 最後の50cc新車、限定性
3位 クロスカブ110 85.2点 アドベンチャー需要、安定人気
4位 ビンテージC65 - 希少性、コレクター価値

短期投資向けモデル

50cc生産終了による価格上昇を狙うなら、2020年式以降の低走行車両が狙い目。特に「ファイナルエディション」未満の最終ロット車両は、数年で30-50%の価格上昇が期待できます。

長期保有向けモデル

10年以上の長期保有を前提とした場合の推奨モデル:

  • CT125ハンターカブ:実用性とコレクション性を両立
  • 110cc Pro版:商用需要による底堅い価格
  • 初代C50オリジナル:文化的価値による長期上昇期待
投資判断ツリー

地域・季節による価格差|最安購入タイミングの見極め

地域別価格差

日本全国の中古カブ価格には明確な地域差が存在します:

地域 価格差 特徴
首都圏(東京・神奈川) +5~10% 需要集中、選択肢豊富
関西圏(大阪・京都) +3~8% 商業需要高、競争激化
地方中核都市 ±0% バランス良好、狙い目エリア
地方・農村部 -10~15% 配送費考慮要、隠れ名車あり
配送費の注意:地方購入の場合、配送費10,000円~30,000円を考慮すると、実質的な価格差は縮小します。離島や山間部では更に配送費が高額になる場合があります。

季節による購入タイミング

バイク市場には明確な季節変動があり、購入タイミングを選ぶことで10-20%の価格差を生むことができます:

  • 1月~2月(最適期):需要最低、在庫処分圧力で最安値
  • 3月~4月:新生活需要で価格上昇開始
  • 5月~8月:ツーリングシーズンで高値安定
  • 9月~12月:需要減少、年末に向け在庫処分
「2月は販売店のノルマ達成圧力と在庫一掃セールが重なり、年間で最も安く購入できる時期です。特に中古バイクは新車と違って季節在庫の概念が強く働きます」(中古バイク販売店オーナー)

購入時の注意点|状態チェックと交渉術

必須チェックポイント

カブ購入時に必ず確認すべき項目を重要度順に整理しました:

優先度 チェック項目 確認方法
最重要 エンジン状態 始動性、異音、オイル漏れ
最重要 メンテナンス記録 定期点検記録、整備履歴書
重要 駆動系 クラッチ滑り、チェーン伸び
重要 電装系 ライト類、ウインカー、メーター
普通 外装状態 傷、錆、塗装状態
要注意:カムチェーンの伸びやクラッチ板の摩耗は、外見からは分からない重要な消耗部品です。これらの交換が必要な場合、追加で30,000円~50,000円の費用が発生します。

効果的な価格交渉術

中古バイク購入での価格交渉を成功させるコツ:

  1. 相場調査を徹底:同年式・同走行距離の相場を3-5台調査
  2. 現金一括の優位性:ローン手数料削減分を交渉材料に
  3. 整備費用の考慮:必要な整備項目を指摘して減額交渉
  4. まとめ買いの活用:ヘルメットや用品同時購入で総額調整
  5. タイミングの活用:月末・四半期末の数字作りを狙う
購入決定フローチャート

購入プラットフォーム比較

プラットフォーム メリット デメリット
GooBike 11万件以上の豊富な選択肢 価格競争激しく交渉余地少
ヤフオク オークション形式で安値可能 現物確認困難、リスク高
正規ディーラー 保証充実、信頼性高 価格高め、選択肢限定

今後の市場予測|価格動向と売り時の判断

2025年後半~2026年の価格予測

市場分析に基づく今後の価格動向予測:

  • 50cc車両:年率20-30%の価格上昇継続(特に低走行車)
  • 110cc車両:インフレ率+2-3%の緩やかな上昇
  • CT125ハンターカブ:高い価値保持率維持(95%以上)
  • ビンテージモデル:コレクター需要により年率10-15%上昇
今後の価格動向予測図
投資戦略:50cc生産終了により、今後3-5年は50cc中古車の価格上昇が続くと予想されます。特に2020年以降の低走行車両は投資対象として魅力的です。

売り時の判断基準

投資目的でカブを購入した場合の出口戦略:

保有期間 売却タイミング 期待リターン
1-2年 50cc生産終了1年後 20-40%
3-5年 次期排ガス規制前 50-80%
10年以上 ビンテージ化 100%以上

市場リスクと注意点

価格上昇予測にも関わらず、以下のリスクを考慮する必要があります:

  • 電動バイクの普及による内燃機関需要減少
  • 更なる排ガス規制強化の可能性
  • 若年層のバイク離れ
  • メンテナンス費用の上昇
「カブの中古市場は実用性とコレクション性の両面で支えられています。短期的には50cc生産終了効果、長期的には文化的価値により安定した需要が見込まれます」(バイク市場アナリスト)
参考情報・免責事項
本記事の価格情報は2025年9月時点のヤフオク落札データ、GooBike掲載価格、業界関係者ヒアリング等を基に作成しています。中古車価格は市場状況により変動するため、購入時は必ず最新の相場を確認してください。投資判断は自己責任にて行い、本記事の内容により生じた損失について当サイトは責任を負いません。記事内容の一部は業界関係者の匿名コメントを含みます。