アジャイル開発入門

1. 概要

アジャイル開発とは、変化に柔軟に対応しながら価値を継続的に提供するソフトウェア開発手法の総称である。2001年に発表されたアジャイルソフトウェア開発宣言（Agile Manifesto）を起点として、世界中の開発現場で採用が広がっている。

本コンテンツでは、アジャイルの哲学的背景から具体的な実践手法まで、7つの章に分けて段階的に解説する。各章は独立して読むことも可能であるが、順番に学習することで体系的な理解が得られる設計となっている。

2. 章構成

2.1 アジャイルとは

アジャイル開発の歴史、アジャイルマニフェスト、12の原則を解説する。ウォーターフォール開発との違い、アジャイルが生まれた背景と解決しようとした課題について学ぶ。

第1章を読む

2.2 スクラム基礎

最も広く採用されているアジャイルフレームワークであるスクラムを解説する。3つのロール（プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム）、5つのイベント、3つの成果物について学ぶ。

第2章を読む

2.3 カンバン基礎

フロー効率を重視するカンバン手法を解説する。カンバンボードの設計、WIP制限、リードタイムの計測と改善について学ぶ。スクラムとの使い分けについても触れる。

第3章を読む

2.4 ユーザーストーリー

アジャイルにおける要求記述手法であるユーザーストーリーを解説する。良いストーリーの条件（INVEST原則）、受け入れ基準の書き方、ストーリーの分割手法について学ぶ。

第4章を読む

2.5 見積もりと計画

アジャイルにおける見積もりと計画立案の手法を解説する。相対見積もり、プランニングポーカー、ベロシティの計測と活用、リリース計画の立て方について学ぶ。

第5章を読む

2.6 チームと文化

アジャイルチームに求められる文化と行動様式を解説する。自己組織化、心理的安全性、継続的改善、フィードバック文化の醸成について学ぶ。

第6章を読む

2.7 ツールと実践

アジャイル開発を支援するツールと実践的なノウハウを解説する。タスク管理ツール、CI/CD、リモートアジャイルの実践、導入時の課題と対策について学ぶ。

第7章を読む

3. 前提知識

本コンテンツを理解するために必要な前提知識をTable 1に示す。

Table 1. 前提知識一覧

4. 関連コンテンツ

本コンテンツと関連するhatohato.jpの他のコンテンツをTable 2に示す。

Table 2. 関連コンテンツ一覧

References

[1] K. Beck et al., "Manifesto for Agile Software Development," agilemanifesto.org, 2001.

[2] K. Schwaber and J. Sutherland, "The Scrum Guide," scrumguides.org, 2020.

[3] D. J. Anderson, "Kanban: Successful Evolutionary Change for Your Technology Business," Blue Hole Press, 2010.