OpenAIが新たなGPT-4.1シリーズモデルを発表

OpenAIが新たなGPT-4.1シリーズモデルを発表

OpenAIは2025年4月14日、APIで利用可能な新しいGPTモデル「GPT-4.1」シリーズを発表しました。このシリーズには「GPT-4.1」、「GPT-4.1 mini」、「GPT-4.1 nano」の3つのモデルが含まれています。

主な特徴

このモデルシリーズは以下の点でGPT-4oやGPT-4o miniよりも全面的に優れた性能を発揮します:

実用性を重視して開発されたこれらのモデルは、開発者コミュニティとの密接な協力により、最も重要なタスクに最適化されています。

各モデルの位置づけ

GPT-4.1シリーズのモデル構造
GPT-4.1シリーズの3つのモデルと各モデルの性能比較。GPT-4.1はフラッグシップモデルとして最高性能を提供し、GPT-4.1 miniは中間的なバランスを取り、GPT-4.1 nanoは低レイテンシと低コストを実現しています。

価格設定

OpenAIは推論システムの効率化により、GPT-4.1シリーズでより低価格を実現しています:

モデル 入力(100万トークンあたり) キャッシュ入力(100万トークンあたり) 出力(100万トークンあたり)
GPT-4.1 $2.00 $0.50 $8.00
GPT-4.1-mini $0.40 $0.10 $1.60
GPT-4.1-nano $0.10 $0.025 $0.40

これらのモデルはBatch APIで利用する場合、さらに50%の割引が適用されます。

ベンチマーク結果

コーディング性能

指示追従性

長文脈理解

実世界での活用例

GPT-4.1シリーズの実世界ユースケース
GPT-4.1シリーズがサポートする主要なユースケースと、実際の企業での活用事例。開発者、データサイエンティスト、ビジネスアナリスト、法律専門家など、さまざまな専門家がそれぞれの業務に活用できます。

コーディング

指示追従性

長文脈理解

可用性と今後

GPT-4.1、GPT-4.1 mini、およびGPT-4.1 nanoは現在すべての開発者が利用可能です。OpenAIはGPT-4.5 Previewを段階的に廃止する予定で、開発者が移行するための期間として2025年7月14日まで利用可能とされています。

なお、GPT-4.1はAPIでのみ利用可能で、ChatGPTでは指示追従、コーディング、インテリジェンスの改善点の多くがGPT-4oの最新バージョンに段階的に組み込まれており、今後のリリースでさらに追加される予定です。

まとめ

GPT-4.1シリーズは、コーディング、指示追従、長文脈理解など実世界の開発者ニーズに焦点を当てた実用的なAI応用において大きな前進です。これらのモデルにより、インテリジェントシステムや高度なエージェントアプリケーションの構築における新たな可能性が開かれます。

出典: OpenAI - Introducing GPT-4.1 in the API(2025年4月14日)

OpenAI GPT-4.1 API 生成AI コーディング
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